February 17, 2009

アナログとデジタル

MITのメディアラボの教授でタンジブル・ビットを開発した石井裕が「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ていた。
タンジブル・ビットは石井裕の提唱するユーザ・インターフェースの形態で、形の無い情報を直接触れるようにしたもの。0と1から構成されるバーチャルとアナログとの境をより曖昧にするもの。デジタルとアナログの融合と言った感じ。セカンドライフのように実体の伴わない世界の追求ではなく、こうしてデジタルとアナログの融合を試みている人がいるということに驚いた。
彼は札幌で育っていて、札幌南高校から北大の博士を経てNTT、そして現在MIT。札幌南と聞くと、すこし身近に感じる。
NTT時代に行っていた研究が評価されてMITに招待され、39歳という若さでMIT史上最年少の教授職に就き、その後研究の成果が認められ永久教授職を手に入れた。現在はMITメディアラボの副所長。
放送を見ていたら、この人はすごく忙しそうに歩き回っていた。というか、走っていた(本人は歩いているらしい)。自分は他人よりできないから、人の2倍努力して3倍の結果を出さなければならないと言っていた。すごい信念。ハングリー精神の固まりだと思う。
アナログとデジタル。写真を撮るときにこの二つの違いを感じさせられる。アナログのフィルムカメラとデジタルカメラ。フィルムのカメラはカナダ行きの送別会でみんなにもらったHOLGAとカナダに行く前に買ったAE-1 Program、デジタルは大学1年の時に買ったSONYのCyber Shot。デジカメはもうぼろぼろだから、そろそろ新しいのが欲しいな。
デジタルで写真を撮るときに、シャッターを押す瞬間に緊張感はない。失敗すれば消せば良いし、メモリも200枚近くあるから、特に気にかけることはない。確かに、シャッターチャンスという時間的な問題はデジタルだろうとアナログだろうとかわらないが。
逆に、フィルムの場合、容量の制限は大抵の場合24枚。たまに36枚。しかも、消去することが出来ないから取り直しが聞かない。その分、シャッターを押す瞬間には緊張感がある。でも、その緊張感が気持ち良い。ファインダーを覗いて、レンズを動かして焦点を合わせて、シャッター速度を設定して、シャッターを押す。いちいち面倒だけれど、それが楽しい。そのいちいちが楽しい。それがアナログの良さ。
僕の中では、デジタルは記録用としてしか機能していない。
カメラマンの広川泰士も、デジタルは写真ではないと言っていた。あの緊張感こそが写真を撮る楽しみだと。

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