青木淳と言えば、LVの名古屋の店舗の設計を皮切りに、NYや香港のLVの店舗の設計を行った建築家。出身は東大で、磯崎新アトリエ出身。日本でも指折りの建築家。
青木淳の講評会は、普通の講評会とは違ったようだ。
講評会と言われれば、多摩美術大学での佐藤可士和の「アートディレクターの新領域」という講義の中で行われていた講評会を思い出す。学生がプレゼンし、プロが作品に対してダメだしして行くというもの。
しかし、青木淳の講評会は少し変わっている。学生と青木淳の対話。
すごく面白そう。建設的な想像の場という感じ。対話によって、設計した学生すら気付かなかった提案を探り出して行く。
仙台メディアテークと言えば伊藤豊男の設計の複合メディアビル。照明は面出薫が担当した。
伊藤豊男曰く、近年の彼の建築は、20世紀の建築に頻繁に見られるユークリッド幾何学的な線ではなく、非ユークリッド幾何学の線を実践しようとしている。
仙台メディアテークもその実践の一つ。
シンガポールに行ったときに、Vivo Cityという伊藤豊男設計のショッピングセンターに行ったことがある。その当時は建築には、全く興味がなかったが、ファサードも内装もすごく印象的なデザインだったことを覚えている。それは、今まで見てきた直線的な建築とは異なり、ぐにゃぐにゃとした有機的な線で構築されていた。その建築物の何もかもが。
今まで歩いたいたショッピングセンターは碁盤の目のように各ブロックに店舗が入っていたが、Vivo cityは、構造が非常に複雑で、歩いていると今までに感じたことのない不思議な感覚だった。
隈研吾の負ける建築の観点から言えば、この非ユークリッド幾何学を応用した建物は、周囲の環境から浮いてしまい、環境に勝っているということになるのだろうか。
どちらにしろ、東大出身の建築家たちは、自ら理論を打ち立て、それを実践していく傾向があるのは確かだろう。
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