Old Portはモントリオールの地区の中で一番好きな場所だ。銀行や市議会もあれば、教会もあり、オシャレなセレクトショップもある。建物も古典的な建物が多く、建物を見ていて歴史を感じることができる場所。Old Portにはいつも行っているセレクトショップがあるから、割と足を運んでいる方だと思う。ただ、今回の目的は建築物を見に行くといういつもとは違う目的だったので、また違って見えた。
今日のメインは、何と言ってもHabitat 67。それと、Dan S. Hanganuの設計した建築物。
出発する前に、いろいろネットで検索していると、Habitat 67の設計者Moshe SafdieがMontreal Museum of Fine Artsの設計やOld Portの都市計画を担当していたことがわかった。Fine Artの美術館はすごく奇麗な建物で、誰が設計したのかと思っていたらまさかHabitat 67と同じ建築家だったとは驚き。
Old Portの歴史
Old Portはもともと商業の中心の港だったが、現在はメインの港としては使われていない。19世紀にカナダの産業革命に留まらず、北アメリカの商業の発展に大きな影響を与えた。最盛期は1950年代で、一日に数えきれないほどの貨物がこの港から出入りしていた。しかし、1967年の万博を境に流れが大きく変わる。それは、Old Portの真向かいに新しい島を作り出すことで、新しい経済効果を生もうとする動きだ。きっとこれはHabitat 67の設計者であるMoshe Safdieも大きく絡んでいるのだろう。そして、1970年代になり、Lachine運河の閉鎖やOld Portの事業の再構築など、大きな変革が行われた。1981年にOld Port of Montreal Corporationが設立され、Moshe Safdieが都市計画の担当者として選抜される。それ以降の1980年代、90年代を通してOld Portは経済の中心としてではなく、観光スポット、緑地のためのスペースとして開発が行われて行く。結果として今では、レストランや土産物屋,ギャラリーなどが軒を連ね、科学博物館やスケートリンクなども併設されている。
こう色々と調べてみると、普段は何気なく歩いていた場所も、歩くのが楽しくなる。
それから、Dan S. Hanganuが設計した建物もOld Portに二つあることがわかった。しかも、どっちも見たことはあったが、大して気にかけたことはなかった。
一つは建築の博物館。もう一つは、アパートと店舗の複合ビル。
どちらも同じような石の壁で、モダンな建築物だった。壁は石で出来ていたけど、あまり重々しい雰囲気ではなかった。すごくシャープなイメージ。
どっちもてっぺんにアンテナらしきものがついていた。HECにはついてないけど、あれがHanganuの設計の特徴なのだろうか。
歩き回っているうちに、Place Vigerという不思議な場所にたどり着いた。みかん組の曽我部昌史設計の京都文化博物館前にあるカフェsoboroを彷彿させる、コンクリートのランドスケープだった。現在は公園のようになっているようだ。
帰ってきてから調べてみると、もともとは鉄道の駅に大きなホテルが併設されていたが、世界恐慌後の不況の影響でホテルが1935年に閉鎖され、1951年に駅も無くなったようだ。経済の中心だったOld Portが近かったため、当時は相当の賑わいだったに違いない。その後、1970年代にアーティストCharles Daudelinのランドスケープアートが建てられた。2003年には政府の発表で観光学の学校を開設すると発表があったが、2004年には、改めて緑地化することが発表されたようだ。
結局こんなかんじで、あちこちぶらぶらしていたらHabitat 67につく前にデジカメのメモリがなくなった。しかも、Habitat 67はOld Portから見ると、川を挟んで200メートルほどの所に見えているが、どうやら回り道をしなければいけなさそうだった。もう目の前の、手の届く所まで来ているのに、眺めることしかできなかった。
ということで、明日行くことにした。バスで近くまで行けそうなので、近くまではバスで行って、後は歩く。
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